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- Animazeでアバターを動かしたい
- OBS Studioと連携してVTuber配信したい
- どのトラッキングソフトを使うか迷っている
Animazeは、無料で利用できるフェイストラッキングソフトです。
VTube Studioやnizima LIVEと並んで、VTuber向けのトラッキングソフトとして名前が挙げられています。

どんな人がAnimazeを使うべきなの?



Live2Dと3Dどちらのアバターも使いたい人にはおすすめ!
本記事では、Animazeの設定方法やOBS Studioを使ったVTuber配信の方法を詳しく解説しています。
実際の画面を使って分かりやすく手順を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
[st_toc]Animazeの特徴


Animazeは、FaceRigの後継となるフェイストラッキングソフトです。
VTuber用のトラッキングソフトとして名前が挙がることが多く、FaceRigの頃から長く利用されています。
ここでは、Animazeの特徴を3つ紹介します。
Live2Dと3Dどちらのアバターでも利用できる
Animazeがトラッキングソフトとしてもっとも優れているのは、Live2Dと3Dどちらにも対応している点です。
VTuber配信では主にLive2Dアバターが使われていますが、もし3Dアバターに切り替えたくなっても1つのソフトで完結できます。
特に無料で使える3Dアバター用トラッキングソフトは少ないため、3Dアバターで配信したい方にはおすすめです。
無料で利用できる
Animazeは、無料版でも使用時間の制限がありません。
アバターや配信素材の制限もないため、VTuber配信が目的なら無料版でも十分利用できます。
VTuber配信は、機材やPC、アバターの準備にお金がかかるため、トラッキングソフトの費用を削減できるだけでもかなり助かりますよ。
トラッキング精度が高い
Animazeは、トラッキング精度が高いことでも有名です。
Live2Dと3Dどちらも高精度で、メガネを付けていてもしっかりトラッキングしてくれます。
ほかのトラッキングソフトでは、メガネを付けると半目や瞬きしなくなることもあるので、メガネユーザーはぜひ利用してみてください。
Animazeで必要な機材


Animazeを利用するために必要な機材は以下の通りです。
- PC
- Webカメラ
- スマホ
デスクトップPCを使うのが理想的ですが、スペックが高いノートPCでも利用できます。
Webカメラは値段が安いものでもよいので購入しておきましょう。
ノートPCに標準搭載されているWebカメラでも動きますが、トラッキングの精度が落ちるので、外付けのWebカメラを用意するのがおすすめです。
Animazeのダウンロード方法
Animazeのダウンロード方法は以下の通りです。
step
1Steamでzipファイルをダウンロード
SteamからAnimazeダウンロードサイトを開き「無料」をクリックします。
ダウンロードにはSteamアカウントが必要なので、以下の記事を参考に作成してください。
step
2zipファイルを解凍
ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
無料で使える上に、ファイルを右クリックするだけで解凍できるので、ぜひ活用してください。
step
3起動してインストール
解凍したフォルダの中からAnimazeを起動します。
確認画面をクリックするとインストールが始まるので、完了するまで待ちましょう。
Animazeでアバターをインポートする方法


先ほども紹介しましたが、AnimazeではLive2Dと3Dどちらのアバターもインポートできます。
どちらの場合も、インポートするファイル以外の手順は変わりません。
具体的な手順を紹介します。
Live2Dアバターのインポート
Live2Dアバターのインポート方法を紹介します。
本記事では、BOOTHより「omiso」さんが作成したLive2Dアバターを使って解説しています。
step
1「+」をクリック


Animazeを起動し、左のメニューから赤枠のアイコンをクリックします。
デフォルトアバターが一覧で表示されるため、下にスクロールして「+」をクリックします。
step
2JSONファイルをインポート


ファイル選択画面が開いたら、インポートしたいLive2Dの「○○model3.json」というファイルを探してクリックします。
一覧画面にインポートしたアバターが表示されていれば成功です。
今回はAnimazeに最適化されたアバターを利用していますが、以下の場合は公式マニュアルを参考に修正してください。
- Animazeでの利用を想定して作成されていない
- Live2Dアバターを自作している
アバター依頼する際は、あらかじめAnimazeで利用できるか確認しておきましょう。
3Dアバターのインポート
3Dアバターのインポート方法は以下の通りです。
本記事では「VRoid Studio」で作成したアバターを使って解説しています。
step
1「+」をクリック


Animazeを起動し、左のメニューから赤枠のアイコンをクリックします。
デフォルトアバターが一覧で表示されるため、下にスクロールして「+」をクリックします。
step
2VRMファイルをインポート


ファイル選択画面が開いたら、インポートしたいVRMファイルをクリックします。
一覧画面にインポートしたアバターが表示されていれば成功です。
Animazeの基本設定


Animazeでアバターを動かすために最低限必要な設定を紹介します。
以下の表に基本操作をまとめているので参考にしてください。
モデルの拡大縮小 | マウスホイール |
モデルの位置調整 | ctrl+左クリック |
モデルの回転 | ctrl+右クリック |
カメラ設定
Animazeでは、ソフトを開いた瞬間に自動でWebカメラが起動します。
接続するWebカメラを変更する手順は以下の通りです。
step
1動画のグラフィックをクリック


歯車アイコンから「動画のグラフィック」をクリックします。
step
2Webカメラを選択


「ウェブカメラ」から、接続したいWebカメラを選択します。
次回以降は設定したWebカメラが自動で起動しますが、念のため配信前には必ずチェックしてください。
キャリブレーション設定
キャリブレーション設定することで、アバターのトラッキング精度が高まります。
撮影する位置が少し変わるだけでもトラッキングに影響するので、配信前に毎回キャリブレーション設定するのがおすすめです。
具体的な手順を紹介します。
step
1動画のグラフィックをクリック


歯車アイコンから「動画のグラフィック」をクリックします。
step
2「ウェブカメラを表示」をオンにする


「ウェブカメラを表示」をクリックし、設定をオンにします。
step
3「キャリブレーションする」をクリック


別画面でWebカメラの映像が表示されるので「キャリブレーションする」をクリックします。
step
4画面の指示に従い「キャリブレーションの開始」をクリック


キャリブレーション時の注意点が画面に表示されているので、指示に従ってください。
準備ができたら「キャリブレーションの開始」をクリックします。
AnimazeとOBS StudioでVTuber配信する方法


Animazeには配信機能が付いていないため、別で配信ソフトを利用しなくてはいけません。
今回は、OBS Studioを使った配信方法を紹介します。
OBS Studioは企業VTuberにも使われている人気配信ソフトなので、ぜひ利用してみてください。
step
1Animazeで背景を緑に変更


Animazeのメニューから、赤枠の背景設定をクリックします。
上記画面が表示されるので「Green screen」を選択してください。
step
2Animazeのバーチャルカメラを起動


Animazeで「バーチャルカメラを有効にする」をクリックします。
赤枠の画面が表示されたら、Animazeを開いた状態でOBS Studioを起動します。
詳しいダウンロード方法は割愛するので、あらかじめダウンロードしておいてください。
step
3シーンを追加


OBS Studioを起動すると上記画面が表示されます。
右下の「シーン」から「+」をクリックして新しいシーンを作成してください。
シーンには、分かりやすい名前を入力してください。
step
4ソースを追加


先ほど作成したシーンに新しいソースを追加します。
Animazeのアバターを表示させる手順は以下の通りです。
- ソース欄の「+」をクリック
- 「映像キャプチャデバイス」を選択
- 新規作成にチェックを入れてソース名を入力
- デバイスで「Animaze Virtual Camera」を選択して「OK」をクリック
ほかのバーチャルカメラが登録されている場合は、Animazeの画面が表示されない可能性があります。
「VCAM」の画面が表示されている場合は、デバイスから別の「〇〇Virtual Camera」を選択してください。
細かく設定したい方は、Animaze公式で推奨されている設定を紹介するので参考にしてください。
「解像度/FPSタイプ」を「カスタム」にすると、以下の項目を設定できます。
解像度 | 1280×720 |
FPS | 30 |
映像フォーマット | XRGB |
step
5アバターのサイズと位置を変更


ステップ4の段階では、アバターが画面全体に大きく表示されています。
以下の操作でアバターサイズを調整できるので、好みのサイズと配置を設定してください。
アバターの位置変更 | アバターをドラッグ |
アバターのサイズ変更 | Altキーを押しながら画面端の四角をドラッグ |
実際の配信ではアバターを前後左右に動かすので、余白を少し広めに設定しておくのがおすすめです。
step
6クロマキー合成


表示されたアバターをクロマキー合成することで、背景を透過できます。
クロマキー合成とは、指定の色を抜き出すことで透過する編集方法です。
OBS Studioで設定できるので、以下の手順を参考にしてください。
- 右クリックを押し「フィルタ」をクリック
- 「+」から「クロマキー」をクリック
- フィルタ名を入力
- 色キーの種類を「緑」に設定
クロマキー合成済みのソースを保存しておけば、次回からは手順を省いて開始できます。
step
7背景のソースを追加


VTuber配信では、アバターと一緒にゲーム画面や雑談背景を表示します。
ここでは雑談背景の追加方法を紹介しますが、どんな画面を表示する際も大まかな手順は変わりません。
背景設定の手順を紹介します。
- ソース欄の「+」をクリック
- 「画像」を選択
- 新規作成にチェックを入れてソース名を入力
- 画像ファイルを選択して「OK」をクリック
OBS Studioを使った配信において、ソースの追加は基本となる操作です。
ゲーム配信の場合は「ウィンドウキャプチャ」を選択してください。
step
8レイヤーの順番を変更


背景を表示すると、同時にアバターが画面から消えてしまいます。
この現象は、OBS Studioで複数の画面を重ねて表示していることが原因です。
今回は背景の上にアバターを表示させたいため、アバター画面のソースをドラッグして背景の上に配置します。
消えていたアバターが表示されたら配信画面の準備は完了です。
ここまで設定できたら、以下の記事を参考にして配信開始してください。
Animaze無料版と有料版の違い


Animazeは、無料でも利用できる実用性が高いトラッキングソフトです。
しかし、有料版でしかできないこともあるので、以下の表を参考にして検討してみてください。
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
トラッキング時間 | 無制限 | 無制限 |
アバターや素材のインポート | 無制限 | 無制限 |
iPhoneを使ったトラッキング | 可能 | 可能 |
リップシンク | 可能 | 可能 |
ウォーターマーク | 常に表示 | 削除可能 |
最大FPS | 30 | 60 |
専用のキャプチャウィンドウ | 不可 | 可能 |
動画をMP4で出力 | 不可 | 可能 |
無料版ではウォーターマークが表示されますが、OBS Studioで画面表示を調整すれば配信画面には表示されません。
無料版でもVTuber配信に必要な機能は揃っているので、まずは無料で利用してみてください。
Animazeを使うなら顔バレに注意!


Animazeを使う際にもっとも注意すべきことは顔バレです。
実際に設定すると分かりますが、カメラやキャリブレーションを設定する際に現実の映像が表示されてしまいます。
顔バレを防ぐためにも、配信中はAnimazeの画面を開かないのがおすすめです。
アバターが上手く動かずどうしても設定し直したい場合は、OBSでアバター画面を非表示にしてから調整してください。
まとめ:無料でVTuberを動かすならAnimazeがおすすめ
本記事では、Animazeの設定方法やOBS Studioを使った配信方法を詳しく解説しました。
Animazeは、無料版でもVTuber配信に必要な機能が揃っています。
Live2Dだけでなく3Dアバターも動かせるため、汎用性が高く、VTuber初心者にもおすすめです。
VTuberのトラッキングソフトで迷っている方は、ぜひ利用してみてください。
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