- 顔出しせずにアバター配信したい
- VTuberとして収益化したい
- 個人VTuberになる方法を知りたい
にじさんじやホロライブ、ぶいすぽっといった大手VTuber事務所が人気を集め、ライブ配信者という仕事が確率しはじめました。
チャンネル登録者数200万人を突破したVTuberも誕生し、密かに憧れている方もいるのではないでしょうか。
しかし、VTuberになるためのアバターや機材が準備できず、始める前からあきらめてしまうケースも少なくありません。
本記事では、VTuberデビューするために必要な知識や準備について解説しています。
スマホ1台の簡単な方法から企業勢のような本格的な方法までロードマップ形式で紹介しているので、VTuberデビューの参考にしてください。

ぼくみたいな初心者でもVTuberになれるかな?



やる気さえあれば誰でもVTuberになれるよ!
個人勢VTuberのなり方
個人でVTuberになる方法はひとつではありません。たとえば、アバター配信アプリを使えばスマホだけでもVTuberになれます。
「VTuberになりたい」と考えた際にやるべきことは以下の5つです。
- 所属を選ぶ
- アバターを作成する
- 配信する機器を選ぶ
- 必要な機材をそろえる
- 配信プラットフォームを選ぶ
具体的には、1から順番に考えていくことを推奨しています。
以下に、各項目のポイントや選び方を解説するのでご覧ください。
ステップ1.所属を選ぶ


VTuberには、個人と企業2つの活動方法があります。
この記事を見ている方は個人でVTuberになれる方法を探しているかもしれませんが、本気でVTuberを目指すなら企業のオーディションを受けるのもひとつの手段です。
それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
個人VTuberのメリット・デメリット
個人VTuberのメリットとデメリットを表にまとめたのでご覧ください。
メリット | デメリット |
---|---|
配信内容やスケジュールを自分で選べる アバターを自由に着せ替えできる 収益がすべて自分のものになる | 機材やノウハウのサポートがない 企業VTuberに比べて認知されにくい 収益の保証がない |
個人VTuberのメリットは自由度が高い点です。配信内容やスケジュール、アバターなどすべての項目において制約がなく、方針や収益で揉めることはありません。
デメリットは、配信までの準備や視聴者が増やすためのサポートが一切ない点です。機材はもちろん、配信に関する知識も独学で身につけなくてはいけません。



慣れるまでは苦労するけど思いどおりに活動できる!
企業VTuberのメリット・デメリット
企業VTuberのメリット、デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
所属企業からのサポートやマネジメントがある 事務所の影響力で認知されやすい 案件など収益面の保証がある | 配信内容やスケジュールの自由度が低い オーディションの倍率が高い 収益が所属企業に取られる |
企業VTuberのメリットは、準備や宣伝を含めてマネジメントしてくれることです。大手VTuber事務所では、個人事業主という形で契約し活動をサポートしてもらえます。
しかし企業VTuberは「事務所のタレント」になるため、個人ほどの自由はありません。企業によって体系は異なりますが、SNSや配信、案件動画のノルマが設けられている場合もあります。
禁止事項やトラブルも少なくないため、合う人と合わない人は分かれます。



禁止事項は炎上や違法行為のリスク回避だよ!
ステップ2.アバターを作成する


VTuberとして活動するためにはアバターを作成しなくてはいけません。
アバターはLive2Dと3Dに分かれます。値段や最適な使いどころが変わるため目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
具体的な入手方法を紹介します。
Live2Dアバターを自作する
Live2Dアバターとは、2次元または平面で動くアバターを指します。
企業VTuberの配信でよく見かけるアバターで、3Dアバターと比べてPCへの負荷が少ないのが特徴です。
しかし、2023月6月現在では初心者が簡単にLive2Dアバターを作成できるツールは開発されていません。Live2Dアバターを自作するには専門知識が必要です。
そのため、自作のハードルは高いといえます。



どんなときにLive2Dアバターを使うのがおすすめ?



ゲームや雑談どんな配信でも対応できるよ!
3Dアバターを自作する
3Dアバターとは、3次元または立体で動くアバターです。企業の3Dライブや「ぽこピー」「おめシス」といった個人VTuberに利用されています。
3Dアバターは知識がない初心者でも自作できます。
直感的な操作だけで本格的なアバターをつくれるツールが複数リリースされているので、ぜひ活用してみてください。





3Dアバターに向いているのはどんな人?



お金をかけずにVTuberになりたいなら3Dアバターがおすすめ!
アバター作成を依頼する
アバター作成にハードルを感じる方はプロに依頼する方法もあります。VTuber作成の依頼相場をまとめたのでご覧ください。
オーダーメイド | モデリングのみ | 完成品 | |
---|---|---|---|
Live2Dアバター | 約30,000円~200,000円 | 約30,000円~150,000円 | 約2,000円~300,000円 |
3Dアバター | 約40,000円~250,000円 | 約40,000円~200,000円 | 約4,000円~150,000円 |
依頼料はやや高額ですが、一度完成すれば数年に渡って利用できます。
完成品アバターであれば数千円から購入できるので、初心者は安いアバターを使って配信してみましょう。


ステップ3.配信する機器を選ぶ


VTuber配信で大きく分かれるポイントが機器選びです。具体的には、以下3つの機器を使って配信できます。
- スマホ
- PC
- VR
ここでは、機器ごとの配信方法をくわしく解説します。
スマホでVTuber配信する方法
スマホでVTuberになる方法は3パターンあります。
- ライブ配信アプリ
- スマホのミラーリング機能
- PCと連携して配信
スマホのみでVTuberになりたい方はライブ配信アプリがおすすめです。複数の配信アプリがリリースされているので、だれでも簡単に配信できます。
スマホゲームや雑談の配信をメインに考えている場合は、すでに人気のプラットフォームを利用しましょう。





アバター作成も簡単だから初心者におすすめ!
PCでVTuber配信する方法
本格的にVTuberとして活動したい方はPC配信がおすすめです。スマホに比べて手軽さは劣りますが、配信の幅がかなり広がります。
企業VTuberのような配信をイメージしている方は以下の記事を参考にしてください。





動画編集もできるからPCはVTuberにとっての万能ツールだね!
VRでVTuber配信する方法
3Dアバター限定でVR空間からVTuber配信する方法もあります。ライブ配信の難易度は高いですが、動画なら参入のハードルは下がります。
しかし、VRゴーグルだけではVTuberになれません。配信や動画投稿まで視野に入れるなら高性能のデスクトップPCが求められます。
機材をそろえるコストはかかりますが、全身の動きを反映できるためVR独自のコンテンツを発信できますよ。



VRゴーグルは高額だし疲れやすいからサブとして使うのがおすすめ!
ステップ4.必要な機材をそろえる


VTuber配信に必要な機材は複数あります。
たとえば、ライブ配信アプリならスマホ以外は不要ですが、PC配信なら以下のような最低限の機材を準備しなくてはいけません。
- 高性能のデスクトップPC
- Webカメラ
- マイク
- トラッキングソフト
- 配信ソフト
- 動画編集ソフト(必要に応じて)
初心者でもひと通りの機材をそろえておくのが無難です。
安い機材でも配信できますが、安すぎると画質や音質といった配信の質が低下するので注意してください。
以下に、各機材を簡単に紹介します。
高性能のデスクトップPC
VTuberはアバターを表示しなくてはいけないためPCへの負荷が大きくなります。そのため、高性能なデスクトップPCでなければ滑らかに配信できません。
特に3Dアバターの利用を考えている方はより高いスペックが必要です。
Webカメラ
Webカメラとは、撮影した映像をリアルタイムで配信するための機材です。VTuber配信では、表情や動作をアバターに反映させるために利用されます。
PC備え付けのカメラでも配信できますが、アバターの動きが悪くなる可能性は否めません。
数千円でアバターのトラッキング精度が格段にアップするので、外付けのWebカメラを購入しましょう。コスパよく買い物したい方はロジクール製のWebカメラがおすすめです。



VTuberにとって生命線ともいえる機材だね!
マイク
VTuberに限らず、動画配信にはマイクも必須の機材です。PCやスマホのマイクでも配信できますが、かなり雑音を拾ってしまいます。
マイクの値段は数千円~数万円までありますが、初心者のうちは比較的安く購入できるUSBタイプのマイクを購入しましょう。
音質は配信において最も重要な要素のひとつなので、ストリーマー向けのゲーミングマイクがおすすめですよ。
トラッキングソフト
アバターを動かすためには、Webカメラとトラッキングソフトの2つが必要です。
FaceIDが搭載されているiPhoneや一部のAndroid端末では、専用アプリでアバターを動かせます。
利用するソフトはアバターの種類によって異なります。無料で利用できるソフトもあるのでお金はかかりません。
くわしくは以下の記事を参考にしてください。


配信ソフト
配信、動画どちらの場合でも、アバターを表示させるために配信ソフトを利用します。
企業VTuberにも利用されている人気のソフトが「OBS Studio」です。配信に興味がある方なら聞いたことがあるかもしれません。
VTuberに必須のアイテムで、操作感や機能などどれを取ってもピカイチです。無料でダウンロードできるため必ず入手しておきましょう。
動画編集ソフト
動画投稿の場合は編集ソフトを利用します。
無編集でも投稿できますが、視聴者にとって見にくい動画は推奨できません。たとえば、以下の編集を加えるだけでも視聴者に喜ばれる動画になります。
- 無駄なシーンのカット
- テロップの挿入
- 効果音や音楽の挿入
動画編集ソフトにはスマホ版とPC版があり、どちらも無料から有料まで数多くリリースされています。
筆者が使いやすかったソフトは、スマホなら「CapCut」PCなら「Filmora」です。無料でも一部機能を利用できるので、ぜひ試してみてください。
ステップ5.配信プラットフォームを選ぶ


VTuber配信できるプラットフォームは複数あります。大きく分類すると以下の3パターンです。
- ライブ配信アプリ
- 動画配信プラットフォーム
- VR空間
動画配信プラットフォームとは、YouTubeやTwitch、ニコニコ生放送といった動画媒体の総称です。
上記3つの分類から、さらに複数のプラットフォームに派生します。
たとえば、初心者の方にはライブ配信アプリかYouTubeが始めやすいでしょう。どちらもユーザー数が多いため、見つけてもらえる確率が上がりますよ。
VTuberで収益化する3つの方法


VTuberが収益化するための主な手段は以下の3つです。
- YouTubeの広告収入
- 投げ銭
- 企業案件
VTuberならではの収入が投げ銭です。しかし、投げ銭だけで収益を安定させるには一定以上の人気が必要なため、動画投稿もあわせて広告収入や案件収入を狙いましょう。
自分の商品やグッズを販売する方法もありますが、準備の手間やコストを考えれば一般的ではありません。
以下にそれぞれの収益化方法を解説します。
YouTubeの広告収入で収益化する方法
YouTubeでは、収益化申請に合格すれば動画を投稿するだけで再生数に応じた収益を得られます。
視聴者が動画を見てくれるだけで報酬が発生するので、VTuberにおすすめの収益化手段です。
ただし、YouTubeの収益化するためには以下の条件を満たしていなくてはいけません。
- 公開動画の総再生時間が直近の12ヶ月間で4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
規定を満たせば申請できる権利を得られるので、動画勢は収益化の合格を目標にするのがおすすめですよ。
投げ銭で収益化する方法
VTuberの収益化手段として有名なのが投げ銭です。ライブ配信ならではの収益化手段で、配信アプリやYouTubeで一般化しています。
ただし、投げ銭やスーパーチャットには手数料が設定されており、全額手元に入るわけではありません。
とはいえ、視聴数が伸びれば比例して大きな収入源になります。
企業案件で収益化する方法
配信ジャンルによっては、企業から商品やサービスの紹介を依頼されることがあります。
しかし、企業からの依頼を待つ受け身の方法なので、だれもが案件を受けられるわけではありません。
企業案件は大きな収入源になりますが、人気になった先の収益化方法なので覚えておきましょう。
個人VTuberが伸びない原因と対処法5選


個人VTuberが伸びない原因をしぼり込むのは簡単ではありません。たとえば、以下の原因が考えられます。
- VTuberが市場にあふれている
- 動画や配信だけに頼っている
- 戦略を考えずなんとなく活動している
多くのVTuberが誕生したことで競争が激しくなり、企業VTuberしか見ないというユーザーも増えています。
そのため、個人VTuberで人気になるにはSNSの活用や戦略が必要です。
ここでは、配信アプリ「ミラティブ」で配信していた経験とVTuber市場を追いかけて得た知見から、個人VTuberにおすすめのアイデアを紹介します。
1.配信者同士で交流する
人気を集めるために最も効果的な方法は配信者同士で交流することです。
たとえば、気になる配信を視聴してコメントしたりSNSで積極的に交流したりすれば、おたがいの視聴者を交換できます。
配信アプリでネタコメントばかりしていたら、印象にのこり配信を視聴してくれるユーザーが増えました。
しかし、身内すぎる空気感をつくってしまうと新規の視聴者がコメントしづらくなります。
配信者と仲良くなることはメリットばかりですが、配信に持ちこみ過ぎないように注意しましょう。
2.コメントに返答する
人気がある配信者はおもしろいコメントを拾う能力があります。
ライブ配信の魅力はリアルタイムのコミュニケーションですが、ゲームや歌配信ではコメントをないがしろにしがちです。
コメントで交流できなければ、視聴者が退屈に感じてしまうかもしれません。
スーパチャットのように視聴者の名前を呼ぶだけでも喜んでくれるため、細かい気配りを意識しつつ交流しましょう。
3.ジャンルを決めて配信する
配信初期はジャンルをしぼって配信することも大切です。たとえば、ライブ配信のジャンルには以下の4つがあります。
- 雑談
- ゲーム
- カラオケ
- ASMR
筆者はスマホゲームをメインに配信したのですが、雑談配信では視聴数が10分の1程度まで落ちてしまいました。
つまり、自分のファンではなく自分のゲーム配信のファンだったということです。
特に、知名度がひくい初期は有名なゲームや音楽といった「すでにファンが多いジャンル」を選ぶのがおすすめです。
多様なジャンルを配信する企業VTuberのスタイルは魅力的ですが、まずは1つのジャンルに特化しましょう。
4.SNSでイベントを企画する
視聴者に自分を見つけてもらうにはSNSの拡散力は必須です。しかし、なんとなく発信しているだけではアカウントは伸びていきません。
筆者が実践して最も効果的だった方法がイベントの開催です。
ゲーム配信をメインに活動していたため、視聴者をまき込んだ参加型イベントや大会を開きました。すると、投稿が拡散されて配信を見てくれる人も増えたのです。
行動力さえあれば実践できるのでぜひ真似してみてください。



SNSは配信スケジュールの報告や交流に使うツールじゃないんだ!



視聴者を増やしたいならアイデアも大切だよ!
5.いきなり配信しない
ほとんどの配信アプリでは配信初期に注目されやすいシステムが導入されています。しかし、初心者がいきなり面白い配信をつくるのは簡単ではありません。
そのため、配信前に視聴者として交流したりイメージトレーニングしたりといった事前準備が大切です。
初配信から数回がボーナスタイムなので、一番伸びやすいポイントを無駄にしないよう注意しましょう。
まとめ:個人でVTuberになるならライブ配信アプリがおすすめ
本記事ではVTuberになるための方法を複数紹介しましたが、選択肢が多すぎると逆に迷ってしまいますよね。
記事を読んでも方向性が定まらない方は、ライブ配信アプリから始めるのがおすすめです。
- 無料で始められる
- だれにも視聴されないリスクが限りなく少ない
- 配信を基礎から習得できる
ライブ配信アプリは無料でダウンロードできるため、アバターや機材といった初期費用がかかりません。
また、初心者専用カテゴリのおかげで視聴者0のリスクが限りなく少なくなります。
以下の記事で初心者が利用しやすいアバター配信アプリを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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