
- VTuberになりたいけどアバターの動かし方が分からない
- VTuberを動かすために必要な機材を知りたい
- VTuberの裏側をのぞいてみたい
VTuberとして配信してみたくても、アバターを動かすために難しい技術が使われていそうで自分にもできるか不安になってしまいます。
特に配信やPCに詳しくない方は、VTuberを動かす仕組みが分からず苦戦しがちです。
結論からいうと、VTuberを動かすのは簡単なので初心者でも諦める必要はありません。
ポイント
モーションキャプチャーソフトを使えば誰でもアバターに動きを反映させられます。
本記事では、VTuberが動く仕組みから実際にアバターを動かしてVTuber配信する方法まで詳しく解説します。
VTuber配信に興味がある方はぜひ参考にしてください。
VTuberが動く仕組み

VTuberはモーションキャプチャーという技術を使って動いています。
モーションキャプチャーとは、現実の人や物の動きをデジタル上に反映させる技術のことで、主にCGの分野で利用されています。
あわせて使われる言葉として「トラッキング」が挙げられますが、トラッキングは動きを追跡する機能でありモーションキャプチャーがなくては追跡した動きを反映できません。
とはいえ、混合されて使われることが多いため、どちらも「現実の動きをデジタルに反映する技術」として覚えておきましょう。
VTuberを動かすために必要な機材やソフト

VTuberを動かすためには専用の機材やソフトが必要です。
ここではVTuber配信でよく利用されているものを紹介しますが、配信方法によって準備すべき機材やソフトが異なるので注意してください。
1.モーションキャプチャーソフト
VTuber配信する際にもっとも重要なのがモーションキャプチャーソフトです。
先ほども紹介した通り、モーションキャプチャーソフトを使うことで現実の動きをアバターに反映できるようになります。
ポイント
VTuber向けのモーションキャプチャーソフトには、目や口の動きを反映するフェイストラッキングが搭載されています。
VTuber向けのモーションキャプチャーソフトには、目や口の動きを反映するフェイストラッキングが搭載されています。
モーションキャプチャーソフトは、Live2Dアバター専用のものから3Dアバターに対応しているものまでラインナップが豊富です。
スマホ用のフェイストラッキングアプリもあり、iPhoneX以降のモデルであればかなり高精度なトラッキングができるので、場合に応じて使い分けられるように覚えておきましょう。
2.Webカメラ
モーションキャプチャーソフトでアバターを動かすためには、モーションキャプチャーソフトのほかにWebカメラも必要です。
特にPC用のモーションキャプチャーソフトを使う場合は、Webカメラがなければ正常にアバターを動かせません。
5,000円程度のものでも十分活躍してくれるので、VTuber配信したいなら購入しておきましょう。
3.スマホ
先ほども紹介しましたが、アバターを動かす方法の1つとしてスマホ用のトラッキングアプリが挙げられます。
スマホのカメラを使ってトラッキングするため、Webカメラがなくても配信できるのが特徴です。
しかし、各フェイストラッキングアプリはiPhoneX以降のモデルに搭載されているFaceID機能を前提として作られているため、iPhoneX以前のモデルやAndroid端末を使っている方は利用できません。
Androidでリリースされているトラッキングアプリもありますが、配信で使えるほどしっかりと動いてくれないので注意しましょう。

FaceIDを使ったトラッキングは、現状もっとも高精度でアバターを動かせるんだよ!
4.LeapMotion(リープモーション)
LeapMotionは手や腕をトラッキングするための機材です。
3Dアバター限定で、Webカメラとモーションキャプチャーソフトの補助として手や腕の動きを反映させたいときに利用します。
配信で利用する際は「Luppet」や「Animaze」といったLeapMotionに対応しているモーションキャプチャーソフトが必要なので注意してください。
5.VRヘッドセット
3Dアバターで気軽に全身を動かしたい場合はVRヘッドセットがおすすめです。
本来全身の動きを反映させるためには専用のスーツやセンサーが必要ですが、VRヘッドセットだけでも顔と両手の動きを細かく反映できます。
さらに、トラッカーと呼ばれるセンサーが付いたベルトや手袋を着けることでトラッキングできる箇所が増えていき、個人でもかなりリアルに現実の動きを反映できるようになります。
より没入感高くアバターを動かしたい場合は、VRヘッドセットや追加のトラッカーを購入してみましょう。
VTuberを動かす方法

VTuber用のアバターを動かす方法は1つではありません。
- スマホ
- PC
- VRヘッドセット
上記3つを使った動かし方があり、それぞれ手順や必要な機材が異なります。
ここでは媒体ごとのアバターの動かし方について、実際の配信を想定した手順を紹介するので参考にしてください。
スマホでVTuberを動かす方法
スマホでVTuberを動かすためにはフェイストラッキングアプリが必要です。
Live2Dと3Dそれぞれに専用のトラッキングアプリがあり、スマホのインカメラを使って表情や動きをアバターに反映させます。
おすすめのフェイストラッキングアプリは別の記事で解説しているので参考にしてください。
参考 スマホだけでVTuberになれるトラッキングアプリ15選
注意すべき点は、トラッキングアプリを使ってスマホだけで配信するのが難しいことです。
スマホを使ってVTuber配信する方法は2パターンあります。
- ライブ配信アプリを使う
- トラッキングアプリとPCを使う
トラッキングアプリは、FaceIDを始めとするスマホの高精度カメラを使って「アバターを動かす」ことに特化しているため、そのまま配信できるわけではありません。
実際に使用する際はPCと連携する必要があることを覚えておきましょう。

あくまで「アバターを動かす」処理をスマホアプリに任せているだけだから注意してね!
PCでVTuberを動かす方法
PCでVTuberを動かすためには、以下の機材で顔の動きをトラッキングしなくてはいけません。
- Webカメラ
- モーションキャプチャーソフト
また、VTuber配信においてもっとも一般的なのが、PCとWebカメラを使った配信方法です。
初心者の方におすすめのモーションキャプチャーソフトは以下の通りです。
ソフト名 | 対応アバター | 特徴 |
---|---|---|
nizima LIVE | 2D | Live2D公式のトラッキングソフト |
VTube Studio | 2D | 買い切りで長く利用できる |
Animaze | 2D、3D | 2Dと3Dどちらでも利用できる |
具体的な手順を簡単に紹介します。
- モーションキャプチャーソフトでアバターを動かす
- 背景やゲーム画面を表示する
- 配信ソフトで2つの画面を合成
VTuber配信ではアバターを表示させなくてはいけないため、異なる複数の画面を1つに合成するソフトが必要です。
もっとも人気なのがOBS Studioという配信ソフトで、企業勢を始めほとんどのVTuberが利用しています。
詳しい配信方法は別の記事で解説しているので、参考にしてください。
VRでVTuberを動かす方法
VRでVTuberを動かすためにはVRヘッドセットやトラッカーが必要です。
スマホやPCの場合は「アバターを動かす」でしたが、VRの場合は「アバターになりきる」というイメージに変わります。
VRで配信する方法は以下の2パターンです。
- VRのミラーリング機能を使う
- バーチャルキャストを使う
VRヘッドセットで画面ミラーリングや録画機能が付いている場合は、YouTubeやTwitchといった動画配信プラットフォームで配信できます。
ポイント
画面ミラーリングとは、スマホやVRの画面をPCなど別の画面に表示させる機能です。
バーチャルキャストはVR専用のコミュニケーションサービスで、アプリ内の様子を配信できるようになっています。
空間ごとアバター配信できるので、本格的な3D配信をしたい方は利用してみてください。
アバターを動かすだけでは配信できない

何度も紹介していますが、アバターを動かすだけでは配信できません。
VTuber配信においてアバターを動かすことは工程の一部でしかなく、実際の配信画面を作るためには別のソフトが必要です。
ポイント
多くの方からモーションキャプチャーソフトだけで配信できると勘違いされがちですが、配信機能はついていないため注意してください。
具体的な配信方法は記事内で紹介しているので参考にしてください。
まとめ:VTuberの動かし方と配信方法を覚えよう
本記事では、VTuberが動く仕組みから実際の動かし方まで詳しく解説しました。
VTuberはモーションキャプチャーという技術で動いており、配信するためには専用のモーションキャプチャーソフトが必要です。
しかし、モーションキャプチャーソフトには配信機能がついていないため、VTuber配信の際は別途配信ソフトを用意しなくてはいけません。

VTuberを動かすのと配信するのはそれぞれ別の処理が必要なんだ!
PCだけでなくスマホやVRでもVTuberを動かせるため、配信環境や目的に応じて使い分けながら配信の質を向上させていきましょう。